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年代による価値観の違い、変化
年代による価値観の違いに気づかされた出来事
こんにちは、五十嵐です☀️
いちご狩りでのエピソード
今日は、私が以前介護付き有料老人ホームで働いていた時の、少し考えさせられる出来事についてお話しします。
その日は、外出レクリエーションでいちご狩りに行く予定でした? レクリエーションの参加者を募る中で、夫婦で入居されているあるご利用者の奥様が「今回は参加しない」とおっしゃったんです。
「いちごが好きじゃないのかな?」と思っていたのですが、ご利用者同士の会話を聞いていると、どうやら理由はこうでした。 「主人が行かないから私も行かない」
それを聞いたある職員が、「そんなのおかしい!今はそんな時代じゃない!行きたいなら奥さんだけでも行くべきだ!」と強く説得し、奥様をいちご狩りに連れ出しました。
結果的に奥様は参加されましたが、どこか楽しめていないように見えたのです。もちろん私の思い過ごしかもしれませんが、当時の私は心にモヤモヤを抱えたのを覚えています。
価値観の押しつけについて考える
今の時代、夫婦間の役割や価値観は大きく変わりつつあります。いわゆる「亭主関白」な夫婦は少なくなり、個々の自由が尊重されるのが当たり前になっていますよね。
けれども、あのご夫婦は長い年月をその価値観で共に過ごし、幸せそうでした。それなのに私たちが「今の価値観」を押し付ける必要があったのでしょうか?
高齢者との関わりで大切なこと
介護や治療をする立場にいると、つい「自分が正しい」と思いがちです。しかし、あの出来事をきっかけに、人生の大先輩であるご利用者の価値観や人生観を尊重する大切さに気づきました。
施術でも、プライベートでも、特に年上の方と話す時には、自分の価値観を押し付けるのではなく、まずは相手のお話をじっくり聞くことを意識しています。その方の「その人らしさ」に寄り添うことが、私たちができる本当のサポートではないかと感じています。
驕らず謙虚に
高齢者の方々と接していると、私たちには計り知れない経験や思いが詰まった「熟成された人生観」に出会うことがよくあります。私たち施術者や介護者も、そんな方々から多くを学ばせていただく立場であることを忘れず、謙虚に向き合いたいものですね。
さあ、今週も驕らず謙虚に、頑張っていきましょう!☘️